授乳を始めたばかりの時期は、
「赤ちゃんが上手におっぱいを吸えなくて乳首が切れてしまった。」
「上手に吸えないから、母乳が溜まってしまって乳腺炎になってしまった」など、
赤ちゃんもママも授乳に慣れていないのでこのような授乳の悩みがある方も多いと思います。
初めての授乳はわからないことばかり・・・。
しかし、赤ちゃんの中には初めてでも上手におっぱいを吸える子もいます。
「おっぱいの上手に吸える子と吸えない子の違いは?」
「きょうだいの場合性格によっても違いがあるのか?」
「上手におっぱいを吸えない場合の解決方法は?」
など
この記事では、母乳育児を体験したことがあるママさん415人に聞いた子供によっておっぱいの吸い方に上手下手という違いがあったのか、体験談に関するアンケートを元に、よくあるお悩みや解決策をまとめました。
これから母乳育児にチャレンジするママさんや、今現在おっぱいを上手に飲ませることができずに悩んでいるママさんがこの記事を読んで、少しでも悩みが解決できればなと思っています。
1人目の子から母乳育児にトライするママが半分以上
母乳育児を何人目のお子さんでしていたのか聞いてみました。
すると、ほとんどのママさん(94.5%)が1人目の子から母乳育児にトライするようです。
今回のアンケートでは、複数子供がいるママさんで1人目は母乳で育てなかったけれど、2人目は母乳で育てたという方も(34%)多くいました。
「1人目は母乳育児を断念したけれど、2人目は母乳で育てることが出来た」というママさんが意外と多いのね。
おっぱい吸い方の上手い下手にあまり差を感じないママさんが多い
複数人の子を母乳で育てた場合、子供によっておっぱいの吸い方上手い下手に差があるのか聞いてみました。
すると、「多少あったけどあまり差は感じなかった」(49.6%)というママさんが一番多いという結果に。
「びっくりするほど差があった」(27.6%)と「差はなかった」(22.8%)の割合はほとんど同じという結果でした。
約7割のママさんが子供によるおっぱいの吸い方の上手い下手に差を感じなかったということです。
きょうだいと言えども性格が違うので、おっぱいの飲み方に差がある場合もありますね。
また、産まれた時の大きさによってもおっぱいの飲み方の上手下手が違う場合があります。
小さく産まれた場合、お口の大きさも小さいからおっぱいを吸うの大変!
私の場合、4人の子供たちみんなおっぱいを吸うのが下手と感じたことがないのできょうだいで差があるとは思いませんでした。
産まれた時の体重は4人とも臨月を超えてからの出産だったからか3000gを超えています。
なので、「体格に差があまりない」というのも飲み方に差を感じなかった理由かもしれません。
最初はおっぱいの吸い方が下手でも成長とともに上手になる子が多い
産まれたばかりの頃、おっぱいの吸い方が下手だった子は、大きくなるにつれて上手に吸えるようになったのか聞いてみました。
すると、「最初は下手だなと思ったが、成長につれて上手になった(下手さを感じなくなった)」と答えたママさんが一番多い(62.5%)という結果に。
アンケートでは、このような声がありました。
産まれた時は3人とも吸い方が弱かったり、私自身も慣れない事だったのであげ方の方が必要でしたが、だいたい3人とも2.3ヶ月目くらいには吸う力がでてきて、上手く吸えるようになっていました。
次に多いのが、「飲み方が下手だと思ったのは自分のおっぱいの形のせいだった」(12.2%)
ママのおっぱいの形が赤ちゃんにとって吸いにくい形ではないのに、吸い方が下手な場合は、「不慣れ」というのが大きな原因なのでしょう。
上手におっぱいを吸うためには「慣れ」が必要なのね。
アンケートでは、このような声がありました。
1人目は私自身初めての授乳ということもあり子も親も下手だったと思う。痛くて大変な時期もあった。
ママは初めての子育てで授乳することに慣れていないので、どのように乳首を赤ちゃんの口に含ませたらよいのがわからない。
赤ちゃんもは初めてママのおっぱいを吸うので、乳首のくわえ方や吸い方がわからない。
不慣れが原因でおっぱいを上手に吸わせることが出来ない場合は、何回も授乳しているうちに赤ちゃんもママも上手に授乳できるようになるので、根気よく母乳育児を続けてみて下さいね。
また、赤ちゃんが小さく産まれた場合も「口が小さい」、「吸う力が弱い」と言うことが原因で上手におっぱいを吸えないということも。
アンケートでは、このような声がありました。
一人目、二人目、共に小さく生まれたので、お口が小さく乳首をうまくくわえられなかったが、成長するにつれお口も大きくなり上手に吸えるようになった。
赤ちゃんは日々大きくなるので、成長とともにおっぱいを上手に吸えるようになりますよ。
おっぱいの吸い方が下手だと感じたのは、実は「ママのおっぱいの形が悪く吸いにくかったことが原因だった」(12.2%)というママさんも。
ママの乳首が硬かったり、形が悪くて吸いにくい場合は、赤ちゃんが上手に吸えないことがあります。
その場合は、乳頭保護器を使うことで授乳できるようになったママさんも多くいました。
乳首の形が悪くても授乳する方法はあるのであきらめないで下さいね。
子供の性格とおっぱいの吸い方の上手い下手はあまり関係がないかも
子供の性格によっておっぱいの吸い方の上手い下手があるのか、聞いてみました。
すると、「特に飲み方の上手下手と性格は関係ない気がする」と答えたママさんが一番多い(66.28%)という結果に。
逆に関係ある、と答えた方は全体の33.7%でした。
アンケートでは、4人の子供がいるママさんからこのような声がありました。
三人目、四人目のときには吸い方の上手い下手はまったく気になりませんでした。
二人目でコツを掴んだのでいろいろな体勢でも上手に吸ってくれていました。
やっぱ一人目のときは、赤ちゃん吸うの下手なのかなぁと不安でしたが、赤ちゃんはみんな一生懸命おっぱいを吸うので、上手い下手は関係なく、ママが赤ちゃんに合わせておっぱいをもっていくのが大事だと思いました。
そこで、性格と関係がある気がする!と感じた方に、どんな性格傾向とおっぱいの吸い方に関係がありそうか聞いてみました。
すると一番多かったのが「性格の大胆・繊細さに関係ある気がする」(45.2%)
2番目に「環境の変化への対応力に関係ある気がする」(35.7%)がきていました。
アンケートの中で、こんなコメントも頂きました。
上の子は飲み始めたころは、おっぱいを探せずに、あちこち口をパクパクさせながら『どこ? どこ?』とキョロキョロ。
私が口元におっぱいを持っていくとようやくくわえるものの、吸う力が弱く、少しずつしか飲めなくて1回の授乳に時間がかかりました。
月日と共に上手に吸えるようになりましたが、自分の中の良いポジションがあるのか、何度もくわえなおして、落ち着いてから吸い始める子でした。
下の子は食欲旺盛で、すぐにおっぱいを見つけて(大きくなってからは手でおっぱいを手繰り寄せていました(笑)) くわえると中々強い力で吸うので、あっという間に授乳が終わっていました。
子どもによってこんなに変わるのか…と驚いたのを覚えています。
この結果から、おっぱいの吸い方が上手い下手は、子供の性格はあまり関係がなく「授乳に慣れていない」ということが大きいのかなと感じました。
私の子供の場合、次女が少し繊細な性格で他の3人の子供に比べて小柄なのですが、他の子と比べておっぱいの吸い方が違うという感じはしなかったです。
末っ子は上の子と比べて少しやんちゃなので、歯が生えてから乳首をがっつり噛んだりすることがあってつらかった・・・。
おっぱいの吸い方が下手な子ってどんな子?先輩ママのエピソードを紹介!
おっぱいの吸い方が下手って実際はどんな感じなの?
ここからは、先輩ママのおっぱいの吸い方が下手だと感じた子供のエピソードをご紹介します。
おっぱいを吸う力が弱い
二人目の子は、体も小さく生まれたため、おっぱいを吸う力が弱く、途中で疲れて眠ってしまうことが多かった。
双子で長男がいつまで経っても吸う力が弱くて大変でした。次男は最初は下手だったもののコツを掴んだのかぐびぐび飲めるようになりましたが、長男がうまく飲めるようになったのは最後8ヶ月くらいからだったと思います。
双子なのでどちらもミルクと併用でしたが、ミルクは長男の方が割合多めでした。
でもどちらも同じ成長の仕方で、母乳もミルクも変わらないんだなと思いました。
上ふたりは出生体重が3000グラムを超えていてしっかりしていたせいか授乳がスムーズだった。
3人目は2600グラムで決して小さい方ではなかったが、上ふたりに比べたら小さい分哺乳力が弱く、産後すぐは直母だとあまり吸えなかったため初めて搾乳機で母乳をしぼって哺乳瓶であげました。
成長とともに普通に直母でも吸って飲んでくれました。
哺乳瓶よりもおっぱいの方が吸う力が必要。
なので、吸う力が弱い赤ちゃんは、ずっとおっぱいを加えていたり、吸うことに付かれて途中で寝てしまうことがあります。
吸う力が弱くて授乳に時間がかかるようなら、さく乳して哺乳瓶から母乳を飲ませれば母乳育児をすることができます。
無理して母乳育児をしなくてもいいかなという場合は、ミルクも併用すると良いですね。
うちの子たちもおっぱいを吸いながら寝てしまうことが良くったので、寝かし付けにおっぱいを吸わせることもよくありましたよ。
乳首を吸うことが出来ない
口をパクパクさせて、飲みたそうにしているのに いざ、あげると離してしまい、母乳がこぼれてしまうことが多々あった
1人は吸うことができず、泣いている時間が長くこちらも経験がないのでやり方が分からず授乳が大変で産後すぐ不安な気持ちになりました。助産師さんの助けもあり生後7日退院してからは上手に飲めるようになりました。
上の子はごく普通に飲んでくれたのですが、下の子は乳首に吸い付くことはしませんでした。なので、搾乳器で貯めた母乳を哺乳瓶に移し替えて飲ませました。
おっぱいを吸うことは本能なので教えなくても産まれてすぐにおっぱいを吸おうとします。
しかし、赤ちゃんの中には「おっぱいを吸うのが苦手」という子もいるようですね。
初めはおっぱいが上手に吸えない子でも、何回も授乳を繰り返す中で上手に吸えるようになります。
おっぱいが上手に吸えない場合の対策
おっぱいが上手に吸えない時はどうすればよいのか、今回のアンケートで頂いた先輩ママが悩みを乗り越えた方法をご紹介します。
赤ちゃんがおっぱいを上手く吸えない時、以下の対策をしたという先輩ママの声が多くありました。
- さく乳して哺乳瓶から飲ませる
- 授乳の時の抱き方を工夫する
では、順番に詳しく説明していきますね。
さく乳して哺乳瓶から飲ませる
ママの乳首から直接おっぱいが飲めない時期は、さく乳して哺乳瓶から飲ませていたという先輩ママが多くいました。
母親の乳首の形と本人の吸い方がまだ下手だったこともあり最初は搾乳して哺乳瓶を使用していましたが生後1ヶ月くらいになってくると直に乳首から母乳を吸うことができるようになりむせなく飲めるようになっていきました。
長女は本当に吸うのが下手で結局搾乳器を使ってあげていた。 とにかく搾乳しないといけなかったのですごくめんどくさかった。 次女はその点、上手だったのでらくしています!
上の子はごく普通に飲んでくれたのですが、下の子は乳首に吸い付くことはしませんでした。なので、搾乳器で貯めた母乳を哺乳瓶に移し替えて飲ませました。
授乳のたびにさく乳しないとならないのは少し大変ですが、母乳を飲ませることができますね。
母乳が出る人はミルクに頼らずにさく乳することで、乳腺炎の予防にもなります。
さく乳する時は、電動のさく乳器が便利。
こちらのピジョンの電動さく乳器は、母乳を冷凍保存するためのフリーザーバックが付いています。
母乳を冷凍保存しておけば、授乳のたびにさく乳する必要がなくなるし、他の家族に授乳を代わって貰うこともできるからママの負担が減りますよ。
授乳の時の抱き方を工夫する
赤ちゃんが上手におっぱいを吸えない原因は抱き方に問題がある場合も。
先輩ママの中には、「授乳の時の抱き方を変えたらおっぱいを上手に吸えるようになった」というママさんもいました。
最初の頃は吸われると痛くて、傷になってしまうこともあったのですが、看護師さんに抱き方とかを教えてもらったり色々変えていったら、痛いと感じることがなくなりました。
私の抱き方に問題があったようで、右は飲めるのに左はなかなか飲めないということがありました。助産師さんに相談し、上手な抱き方を教えてもらってからは、飲めるようになりました。
授乳の時の抱き方やポイントについては、こちらの動画でわかりやすく解説しているので参考にしてみてくださいね。
動画で紹介しているように授乳クッションを使うと負担が少なく正しい姿勢で授乳しやすくなります。
赤ちゃんがおっぱいを飲むのが下手なのはママに原因がある場合も
初めての赤ちゃんの場合は、お互いが授乳に慣れなくて授乳が上手にできないという場合が多いのですが、中にはママのおっぱいに原因がある場合も。
乳頭の長さが短かい、乳頭が凹んでいる、大きい場合は、赤ちゃんが吸いにくいので上手におっぱいを飲むことができません。
ここでは、ママの乳頭の形に原因がある場合、どのように赤ちゃんにおっぱいを飲ませたら良いのか対策をご紹介します。
今回のアンケートで一番多かった声が「乳頭保護器などの補助器具を使って授乳する」という方法です。
1人目の息子は、私のおっぱいの形が原因でしたが、全然吸ってくれず、ミルクメインの混合で育てていました。陥没乳首だったので、乳首に乳頭保護器をつけてあげていました。
乳首が小さく飲みずらそうだったので助産師さんに相談したら、マッサージをすると良いとのことで産院でしてもらったり自分でしたりしていました。しかしなかなかうまく飲めないようで乳頭保護器を使っていました。これがあるとうまく飲めるようでした。6か月くらいになるまで保護器無しで飲めるかなと練習していましたがなかなかうまく飲めず、ある日突然保護器無しで飲めるようになっていました。
私の場合は、私の乳首の形が陥没型だったようで一人目の時は吸う力も弱かったこともありなかなか直接吸って飲ませることができませんでした。なので補助器具を使ってなんとか少しでも吸わせていましたが、結局出が悪くなりミルクに変えてしまいました。
乳頭保護器を乳頭に当てることで赤ちゃんがおっぱいを吸えるようになるので、直接授乳することができるのです。
乳首が切れて痛い時も乳頭を保護することができるので、乳首が切れて痛い時にも使えます。
まとめ ~始めはおっぱいを吸うのが下手な子も成長するにつれて上手になる~
今回のアンケートでは、子供によっておっぱいを吸うのが上手下手の違いがあったのか、アンケートに答えて頂いたママさんたちから多くの体験談を頂きました。
おっぱいを吸うのが下手な理由は、「赤ちゃんもママも授乳に慣れていない」ということ。
授乳は1日に何回も行うので、始めは上手くできなくても成長するにつれて上手になるという子がほとんどでした。
上手に吸えない時期の対策として、こちらの3つがあります。
- さく乳機でさく乳して哺乳瓶から飲ませる
- 乳頭保護器を使う
- 授乳クッションを使うなどして抱き方を工夫する
乳頭の形が授乳しにくい場合がある方もいますが、さく乳機や乳頭保護器を使うことで母乳育児をすることができるので、大丈夫です。
授乳クッションは、私も使っていました。
授乳しやすくなるし、長時間抱っこしてても疲れにくいので便利だと感じています。
授乳に慣れない時期は大変ですが、ちょっとした工夫で授乳しやすくなるので、色々試しながら根気強く授乳をしてみて下さい。